屋根のリフォーム工事実施後において漏水があるとして、繰り返し補修請求がなされていた事案
屋根のリフォーム工事実施後において漏水があるとして、繰り返し補修請求がなされていた事案
(相談)
建築会社からのご相談で、屋根のリフォーム工事実施後、施主から繰り返し雨天時における漏水を主張され、壁にシミが生じている等として、繰り返し調査や再補修の要請がなされているとのご相談でした。
漏水を主張されているシミがある箇所が雨水の進入路として不自然であったことなどから、今後の調査実施や顧客の請求を断りたいとのご相談でした。
(対応)
代理人として介入し、施主との交渉の結果、撒水による実証実験を行うこととなりました。
施主立会いのもと、一定時間にわたり、屋根に撒水を実施しましたが、元々漏水を主張されていた箇所への雨水の浸入は認められませんでした。
本件は、シミを主張されている部分につき、施主側にて何らか水をかけているとも思われる事案でもあったため、当初より実証実験実施に向けた交渉を行ってきました。
実証実験の結果、漏水が確認されなかったことから、以後施主から請求は止まりました。
漏水は、原因特定が難しい案件の一つです。本件は、漏水主張箇所の不自然性から対応方針を検討していった事案でした。
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谷川安德
谷川安德
大阪府出身。立命館大学大学院法学研究科博士前期課程(民事法専攻)修了。契約審査、労務管理、各種取引の法的リスクの審査等予防法務としての企業法務を中心に業務を行う。分野としては、使用者側の労使案件や、ディベロッパー・工務店側の建築事件、下請取引、事業再生・M&A案件等を多く取り扱う。明確な理由をもって経営者の背中を押すアドバイスを行うことを心掛けるとともに、紛争解決にあたっては、感情的な面も含めた紛争の根源を共有すること、そこにたどり着く過程の努力を惜しまないことをモットーとする。
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