匿名掲示板において、インフルエンサーに対する誹謗中傷が複数行われており、投稿者に名誉棄損に基づく損害賠償を行うため、発信者情報開示請求を行った事案
(相談)
相談者はインフルエンサーとしてSNSを中心に活動していたところ、匿名掲示板に容姿に対する誹謗中傷や事実と異なるエピソードが書き込まれていたため、このようなことが繰り返されないようにしたいというご相談でした。
(対応)
そこで、書き込みを行った人物を特定し、名誉棄損に基づく損害賠償を行うと共に2度と誹謗中傷等を伴う書き込みを行わない旨の誓約を目的として、裁判所に発信者情報開示命令の申立てを行いました。比較的書き込み時期から時間が経過していなかったため、早急に発信者情報開示命令の申立てを行うことで発信者情報の特定が可能な事案でした。
その結果、複数の書き込みについて発信者情報開示命令が認められ、匿名掲示板及びプロバイダを通じて書き込みを行った者の住所氏名等を特定しました。そして弁護士を通じて慰謝料請求等を行った結果、開示命令がなされた全ての書き込みの投稿者について、謝罪と慰謝料の支払いがなされると共に2度と誹謗中傷を行わない旨の誓約書が提出されました。
発信者情報開示命令による発信者情報の特定は、書き込みをされてから一定期間を経過すると書き込み者の情報が消去されてしまうため、できるだけ早急にご相談ください。
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徳田 聖也
德田聖也
京都府出身・立命館大学法科大学院修了。弁護士登録以来、相続、労務、倒産処理、企業間交渉など個人・企業に関する幅広い案件を経験。「真の解決」のためには、困難な事案であっても「法的には無理です。」とあきらめてしまうのではなく、何か方法はないか最後まで尽力する姿勢を貫く。
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